挿絵画家の黄金時代 と題して、世紀末から第一次大戦までの間にイギリスで出版された挿絵本の世界について、アーサー・ラッカム(写真左)、エドマンド・デュラック(中)、カイ・ニールセン(右)、を中心に2時間の講演にまとめて研究発表しました。他にもモリスやビアズリーなど、背景となる多くの画家達を調べ直すいい機会となり、時間はかかりましたが楽しいひとときを持てました。
11o名の保育士さん達に、牛乳パックを使った工作を伝授してきました。また、絵画や工作の指導についても講演し、保育士さんからの普段の保育の中でぶつかる疑問や悩みに応えたり、アドバイスしたりしました。教室に通う幼児さんの作品も何点かお借りして、見てもらいながら話を進めていったのですが、普段子ども達と接して感じることを、こうして言葉にまとめると私自身にも響く事があり、初心にかえることができました。
八幡市松花堂美術館で、昔のお弁当箱の展覧会を見てきました。江戸や明治の頃の工芸技術の最たるものを、コンパクトに贅沢に凝縮したお弁当箱は見応えがありました。
私の母の実家は かつて祇園で塗師屋と漆家具や漆器販売を営んでおり、祖父は指物師でもあったので、漆ものは大好きで、よくあちこちに見に行きますが、お辨當箱はそんなに知らなかったので、もっと見たいと思い調べると、なんと「半兵衛麩」がお辨當箱博物館なるものを開館、今回の展示品も八割がたお持ちでした!灯台下暗し!
今回展示の明治の頃の竹編のかご型お弁当箱は、私が昔 古道具屋で購入してバックとして長年愛用しているものとそっくりで、人からお弁当箱だとは聞いていたので やっぱり!っと合点がいきました!展示の品の方が、金具などの細部が美しかったですが…ほしいほしい!他にもほしいものがいっぱいでした〜
当然ながら、写真撮れずで残念!
二年に一度開催の藪下造形教室作品展が、来年三月に決定いたしました。場所は、例年通り、京都教育文化センター(京都市左京区京大病院南側)です。
今少しづつ構想を練っておりますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げます。
近々、所属するかんさい絵本の学校にて研究発表があるため、ヨーロッパの19世紀初頭のイラストレーター黄金期について調べていたら、荒俣宏著のこの本に出会いました。荒俣さんと言えば、博物学が専門でテレビに出てくる知識人ぐらいに思ってました!最近養老孟司さんの次にマンガミュージアムの館長さんになられたのも、客寄せパンダ的な有名人誘致な感じを持っていましたが、大変失礼いたしました。この方は、マンガの遠いルーツもご専門のようです。この本は、ものすごくマニアックに丁寧に画家と時代背景を追い、美術史家や評論家の視点に加え、特異なコレクター目線からの見方が加味されていて、さらに自分の好みでの作家の扱いに差をあえてつけて、それがかえって大変面白い本となっています。ちょっと変なイラストレーターがいっぱいで、ちょっと変な本で、気に入りました。80年代出版なので画像にモノクロが多いのが残念。再版でフルカラーで、もう少し大型本にして見てみたいです。
西京区大枝は 春は筍、秋は柿が大変有名です。自分で筍掘りたかったけれど、機会に恵まれず、今回は購入いたしました。筍と柿他にも野菜等で大変お世話になっている西村さんが、子どもと絵を描くというので、早朝から、商品とは別に掘ってきて下さいました。描いた筍は、大きめで色が濃く葉が茂っていて、美味しい時期を過ぎたものですが、同時に我が家用に購入した小ぶりで色白の筍はとても美味しかったです。
子ども達とは、皮をめくって出てきたところが筍の白っぽい色から竹の色になりつつあるのを確かめたり、節になる部分がすでに見えていることや、後から根っこが出てくることや、皮=服が小さくなってどんどん脱ぎ捨ててぐんぐん成長していく竹の話や、かぐや姫についても話ました。いろんな話が、子どもの頭で昇華されて作品に生まれ変わっていきます。
浮世絵は大好きでよく見に行きますが、この清盛の図は、実際には白い装束の部分にとても美しい今でいうエンボス加工が施されています。黒の装束の部分は、透かしのように見事な地紋が刷り込まれています。やはり、側で見ると面白い!右下から見上げるとよく見える!一体どうやって彫り どうやって摺っているのか見て見たい!